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2016-01-10 08:45:00
勉強が出来る子と、出来ない子の差について感じること
最近、感じたことがあるので、少し綴ってみます。
勉強が出来る子と、出来ない子の差は
「分からないところを簡単に放置出来てしまうのか、分からないまま放置するのはイヤだと感じるか」
に大別出来てしまうと感じる今日この頃です。
「勉強への意識が高いか低いか」、「自分に厳しいか甘いか」とも言いかえられます。
勉強が出来る子は、基本事項・基本問題をきちんと出来る状態にもっていくことを心掛けてます。
きちんと出来るとは、その内容・類似問題ならば、9割は解ける状態を指します。
勉強が出来ない子は、今授業を聞いて分かったから「分かっただろう」と甘く考えます。
「分かっただろう」だから、当然復習や類題の演習もしません。
そこで一週間後に、類題を解かせると忘れていて解けなかったり、
基本事項の本当の理解が出来てないので、少し問題の問い方に変化をつけただけで、解けなかったりします。
仮に、勉強の出来る子の理解度が9割、出来ない子の理解度が6割とします。
9割の理解度で次の授業を受けていくから、次の単元も9割の理解度を維持することは比較的容易になります。
対して6割の理解度で次の単元の授業を受けると、
次の単元で6割以上の理解度とするのは、簡単ではありません。
常に4割以上を積み残している状態になり、その積み重ねの差は顕著に模試などの差で現れます。
いい加減な覚え方をやめ、80%、90%の理解をしていき、もっと真剣に覚え・理解すること、
本当の定着を心掛けること、これが本当の実力をつけることだと思います。
しかし、医学部受験を考える生徒さんは、「覚える・理解する基準」は90%以上です。
医学部受験を考える生徒さんの多くが、80%以上の理解度を持ってます。
そのレベルの生徒さんとの競争になると、差をつけるためにも、やはり目指す理解度は90%以上となります。
だから、80%でも決して「満足」はしてはいけません。
ここで気をつけて欲しいのは、
じゃあ「完璧主義がいいんでしょうか?」と思う方もいらっしゃるということです。
これは逆に危険です。
人間は、「常に100%」は無理です。
人はミスをする存在であるという正しい認識は必要です。
あまりにも理想を高く持ちすぎると、
「ある単元の勉強をしていても、まだ完璧じゃないから」と、
なかなか次の単元の勉強にいけなくなったりします。
もしくは、ある問題などでつまづいたりすると、完璧主義の生徒さんはイヤになって投げ出して、
他のことを始めてしまったりします。
私の座右の銘は「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
何事も、度を過ぎると良くないということと捉えています。
人間、バランス感覚が大事ということですね。
少しでも勉強に対して意識の高い生徒さんが増えてくれたらと思い、
指導時に感じることを綴ってみました。